前にテレビで、横断歩道で車が人に道を譲った時に、小中学生が振り返って深々と丁寧なお辞儀をする映像を見て、感動したことがある。どこの地域かは忘れたけど、そう、ここ川根もそれなのである。初めて、振り返られて深々とお辞儀をされた時には、ただ譲っただけなのにと車の中で、こちらもお辞儀をして恐縮したものだ。中学生も高校生もどこか純粋で、素朴で何とも可愛い。
私は、土地のエネルギーや場のエネルギーにやや敏感なとこがある。いつも旅行をするときに、移住を念頭におきながら、探し、プランニングした。自分の中での条件を挙げておき、それに合うとこを見つけるとまずは、家族で旅行をする。いろんなところに行ったのだが、どんなに自然豊かでいいところであっても、土地のエネルギーが合わないのか、決まって具合が悪くなるのだ。旅行中、酷い咳と呼吸困難になり、不眠になり、食べられず楽しむどころではない。帰宅すると治るのだ。
ある県は、自然豊かで好きだし、教育や食など魅力的なので本当に惹かれるが、南部・中部・北部と行ったがどこも体調が悪くなりすぎた。これは、その土地が悪いというのではなく、私とその土地が合わないように思う。
場のエネルギーも感じるところがある。よく邪気をもらうので、鍼灸気功師ののんちゃんに邪気を抜いてもらったり、珊瑚に気を入れてもらったのを首からぶら下げて、邪気を受けないようにしていた。特に、病院とか、役所とか、電車とか、とにかく人が多いとことか、地下道とか苦手で呼吸困難になる。病院で働いていた訳だし、都会で生活してたから、よくやってたなと思う。具合が悪くなるわけだ。かなりストイックに生活管理して、ようやく体調管理していたのだ。
これも川根に移住したから、本当によくわかる。土地や場のエネルギーは悪いものばかりではなく、いいものももちろん受けるのだ。いいところは、逆に元気になる。呼吸困難や激しい咳は、寒かったり、高地だったり、花粉だったりするのかと思っていた。もちろん、それもあったかもしれないけど、今、自分は標高が高いところに住んでいて、今年は本当に寒かった。樹木に囲まれた山に住んでいるので色んな花粉が飛んでいる。でも、何年も本当に苦労していた自己管理を何一つすることなく、超元気に1年を過ごした。朝までよく眠れるし、太った。
仕事は、役場の訪問看護の仕事をしている。役場というのはいろんな人の流れがあり、いろんな問題が集まり、町のお金や情報の流れもある。どこの自治体も、どうしても邪気が多くなるものだ。苦手な場所だ。働く前、少し心配したが、嫌なエネルギーがないからびっくりだ。みんないい人で、仲が良い。一生懸命働いている。心地よい。
手相でも、インド占星術でも、私はリサーチ力と危険察知能力がすごいと言われたが、今回の移住に関しては全くリサーチせず、情報をもらって1ヶ月ちょっとで移住することにした。数年前から、直感で生きることにしていて、移住決定前に流れにのれってきてて、調べて見て決めるというより、年末くらいに意外なところから情報がやってくるから、それを逃すなってきていた。何から来てたの?分かんないけど、内側なのか、上からなのか。そして、年末にパーマカルチャーの仲間から情報をもらって、何かここまで来ちゃったね。
川根に移住して、1年が経った。よく、成功でしたか?失敗でしたか?って聞かれるけど、私は相手がどんな返答を求めてるか探って答えるようにしている。他人の不幸話が聞きたい人には、大変だよ話をして、よかったを強調したほうがいい人にはその話を全面に出す感じで。要は、自分にとっては、失敗とか、成功とかではない。どこに行ったって、いいこともあれば悪いこともある。上手くいけば、そのまま継続・現状維持でいいし、上手くいかなければ、修正していけばいい。それだけのこと。結果は変化していくものだし、進行形だから、新しい一歩を踏み出す人に対して言う必要も言われる必要もない。大体、そう言うことを言う人は、決まって踏み出さない人なのだ。踏み出す人、踏み出している人はそんなことに囚われてないから、言わないものだ。
土地のエネルギー、場のエネルギーは大事だ。そして、それを感じて、受け取ることも大事だ。川根の役場が心地よいエネルギーなのは、子供たちのキラキラした純朴な育ちかたをしていることでよく分かる。土地のエネルギーがいいのは、お年寄りが笑顔で穏やかで、明るいエネルギーを放っていることからよくわかる。結局のところ、感じるところももちろんあるんだけど、人を見ればその土地のエネルギーが一目瞭然なんだよねーと改めて思う今日この頃なのである。