全ては必要に迫られた流れから

今は食べられるが、下の子が食物アレルギーだったので、我が家はパンはグルテンフリーの米粉パンをずっと食べている。アレルギーのない上の子も米粉パンの方がおいしという。当時は、まだ、米粉パンのレシピは今ほどなく、日本ハムが出している冷凍米粉パンともう一社くらいが出しているものくらいを買うしかなく未知の世界。これらもスーパーに売っている訳ではなく、取り寄せなければならない。とにかく、作るのが難しいというイメージ、噂しかなく、焼いてあるのもさほど美味しそうではなかった。

私も9年くらい前に焼いてみようと思い、まずは、ホームベーカリーを買うことに。ゴパンというHBがかなり流行ったが、米粉で焼いてみたかったので探した。米粉パンのHBは2社しかなく、その中で、昔からあるHBにした。HBの米粉パンはこれまた難しく、今なら分かるが当時は初めにペーストを作ることから始まるが、その説明自体がややこしく、すぐに躓いた。その方法ではないのとなるとグリコが出しているHB用の米粉を使うしかなかった。早速、購入して作ってみたが、リピートするほどではなかったのだろう、記憶に残っていない。もちろん、リピートすることなく、HBは旦那の小麦パン専用と化し、現在も活躍している。たった一度のグリコの通販購入だったが、情報漏洩があったと謝罪の電話があり、2度とグリコの米粉で作ることはなくなった。

アレルギー持ちは旅行がとても大変だ。だいたい自炊ができるところかキャンプをすることが多いが、子供にホテルに泊まりたいと言われることも多く、リサーチにリサーチを重ねる。食べられる外食場所や病院など調べて家族が楽しめるようにプランニングする。私は、お店やホテルで何を使ってますか、とか聞くのがお店や自分や家族をピリつかせるようでなるべく、したくなかった。とはいっても必要な時はしていたが。リサーチで済むならそうしたいと思った。だいたい、メニュー、素材、店主のこだわりやブログを読めば、安全なのが分かるし質問もしやすい。それにそういう店を応援したいというのもある。なので、行く場所は周辺の食環境がわりと強く影響した。放射能もかなり気にしているので、探すのに時間がかかった。

我が家は毎年大浜にキャンプに行くようになった。海水浴にすぐ行ける。磯遊びのできる海もある。シーカヤックができる。気持ちがいい。気がいい。麦っ子畑保育園が毎年キャンプで使っており、子供たちも馴染みがある。(家族は結局楽しかったで終わるが、毎年いろんなところに連れて行く私に対し、どこに連れて行かれるか不安に思うらしい)

その大浜キャンプでいつも楽しみにしていたのが、伊豆の赤沢海岸にあるカフェM2のランチだ。地元の新鮮野菜をふんだんに使った相当美味しいランチ。そのランチに可愛くのっていたのが米粉パンだった。子供が美味しい美味しいと喜んで食べた。もちろん、私も。たまたまあったら、米粉パンも購入できた。あった時は買って、キャンプやホテルで食べた。初めて食べた美味しい米粉パンで、もっと近くにあって買えたらいいのにと思った。しばらくして、M2は、隣にCUBREADというグルテンフリーの米粉パンのベーカリーを始めた。近所の人は羨ましいな~と思っていた。

数年前から二子玉川高島屋のグリーンマーケットというマルシェにcubreadが毎月出店するようになり、そこに毎月買いに行くようになった。毎月の楽しみとなっていた。天候や諸事情でM2が出店しない日もあり、パンが食べられない日が続くこともあった。いずれ、自然豊かな場所で暮らしたいという思いもあったので、奮起して米粉パン作りに挑戦することに。森のコメパンさんがパンの動画をアップしてくれて、これならできるかもと思い、焼いてみた。型のサイズを間違えたこともあり、初めて作った米粉パンは薄めのういろうだった。その後も何度もできるまで作った。まずまずの仕上がりになるようになったが、安定していなかった。米粉は銘柄、製作年によって吸水率が全く違うことが分かった。温度、湿度、吸水率、混ぜ方、発酵の見極め、火加減など一筋縄ではいかないことが分かった。その後、森のコメパンさんが一斤パンの動画を出してくれた。同じ米粉を購入し、作ってみた。大成功ではなかったけど、初めて自分で焼いた美味しいと思える米粉パンを焼くことができた。嬉しかった。失敗と改善策を繰り返し、自分なりの作り方になった。

一斤パンはゆるめの生地を型に流し込んで焼く。この生地では成形パンを焼くことはできない。その頃、まだ、成形パンのレシピは今ほど出回っていなかった。米粉パンマイスターという米粉マイスター協会がやっている講座に参加した。結局、米粉パンマイスターはとったが、あまり美味しいと思えなかったので、あれ以来作ってはいない。米粉成形パンマイスターも受けたが、どうも、何となくのものはできたが、自分の納得できるものはできないでいた。コロナで材料が入手できなくなり、しばらく間を開けて作ったパンで何度か先生に写真で質問したが、返信がくることはなかったので、自分もここのレシピは合わないと思い作るを止めた。その後は、自分の家用に米粉パンを焼いていた。

4月からウッドハウスおろくぼの料理担当をし、カフェ営業の流れで米粉の焼き菓子を焼くようになり、流れで米粉パンを売ったり、ウッドハウスの朝食に出すようになった。米粉パンは、米粉の性質上、固くなりやすい。温め方でふわもちに再び再現できるが、店頭販売の限界を感じた。パンは冷凍販売が向いてるらしい。米粉パンは更に冷凍パンの通販がよいと思った。

6月から、米粉パンの受注販売を始めた。

それが、でんぱんの始まりだ。

今は、料理担当をおり、米粉パンの製造場所を検討中なので、大々的には販売できないが、自分なりの米粉パンを考えて、販売方法を模索して行こうと思う。

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作成者: migu.johno7070@gmail.com

2022年9月より、呼吸するパンでんぱんというパン工房をオープンしました。楽健寺酵母の有機小麦パンを作ってます。平日は看護師をしてます。丹田を意識した呼吸をすることがやっぱり1番大事だな、と思う日々。築200年の古民家に済み、小さな畑をしながら、火のある暮らしをしてます。楽、漫画、米粉パン作りが好きです。

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