セレモニーは温かく、町は優しい人たちだと分かった日

プレオープンも終わり、ほっと息をつくのも束の間。オープニングセレモニーがせまってきた。だけど、私は安心しきっていた。町の偉い方々がいらっしゃるけど、敵ではない。みんな、応援してくださろうとしている。数週間いて分かるのだ。とても温かい人達のいる町。だから、恐れなくていい。気持ちを、心を伝えればいい。

夜に大変なことが起きた、と女将よりメール。その日も翌日も旅館には沢山の客が宿泊する中、身内にご不幸があったと。自分が葬儀のことしなければならない。翌日は、来賓の方にお配りする大量の材料の買い出しと仕込み、会場設営が待っている。女将はしかも、当日の司会があった。

経験ある。これ以上、限界MAXフル稼働の時に起きる更なる課題。こういう時は、立ち止まれのメッセージ。ま、立ち止まる暇はないが。まず、呼吸して落ち着こうぜ。

明日は、10時半じゃないと行けない。それから、買い出ししよう。道の駅と近くのスーパーにしよう、とメールあり。待って、火曜は道の駅休みだよー、すかさずメール。そうだったー、でも、それ以上早く行けないや・・・

明日は、私が旦那と島田に買い出しに行きます、と切り出し、次々にこれ作ります、とメニューを投げかけてみた。少しだけ負担をへらしてもらえるように。

そして、メニューに基づき買い物リストアップ。75品目プラス花の苗の買い出しで3軒回ることに。

ハイエースで出発。おろくぼ、女将の分、家の分という感じで、3軒とも3~4個の籠を持ち、買ったものは全てダンボールとクーラーBOXに入れ、ハイエースへ。

15時30分に到着。みんな、ワサワサと会場準備している。私は荷解き後、仕込みに入る。

野菜を湯がき、長芋・さつま芋をふかす。鶏胸のやわらか煮を作り、野菜は和えて、さつま芋はサラダに、鶏肉は春巻きを作る。里芋のコロッケを仕込み。糠漬けをつける。バルサミコソースを仕込む。ゴボウ揚げ用にゴボウ煮を作る。お米を18合研いで、じゃがいもを洗ったところで、楽しみにしていた入浴!と思ったら、何たること上の子が湯を抜いている。怒る気力もない。

何故か、見たくもないテレビをぼーっと見るがいい加減やめる。明日も早朝から、仕込みだ。寝よっと。

少し寝過ごした。もっと早く起きるつもりでいた。女将が来る時間までに自分の揚げ物を終わらせてなきゃと思う。油が汚れないものから次々に揚げていく。いもから揚げたかったが、まだ切ってないから揚げれず。

今日は、移住後、下の子が小学校初登校の日だった。昨日からはりきって挨拶の練習をしたり、準備していた。ウキウキしているが、きっと緊張もしているだろう。バスに見送りしたかったが、それどころでなく、厨房でいってらっしゃいと叫ぶ。旦那と上の子を呼び、弁当箱組み立てと和室に紙袋広げる指令を出す。と、米を味付けし、スイッチオン。春巻、ポテフラ、コロッケ、ゴボウ揚げと揚げていき、ポテフラはカレー味に。油がくたびれてきて、コロッケが難航。卵焼にとりかかろうとした時に、女将から電話。工事に捕まって遅れそう。詰め始めて!と言われる。詰め始めてって、まだ、卵焼焼いてないしー。

取り敢えず、ご飯つめよう。と一つ目の炊飯器詰める。2つ目、えーっ、上手く炊けてないー!?もう、時間がないー?!炊飯器じゃ間に合わない。うちの圧力鍋で炊こうと急いで炊き始める。のところで、会社の人来るが、まだそうね、と去る。女将登場ー!もう、よりによって17人のお客さんの弁当つくらなきゃならなくてさー、さ、やろう。ご飯の話しすると、だから炊飯器壊れてるんだよ。沢山は炊けないんでしょ。そうなるともうダメ。

女将、天ぷら揚げて、弁当に詰める見本の途中の段階で会場へ。詰めるのを手伝ってくれてた会社の人も会場へ。

半分くらいしか詰めてない中、どうだい?と優雅に旦那がやってくる。いや、どうだいじゃなくて、受付終わったら詰める係なんだよ、待ってたんだよ。と次々に指示。上の子はその少し前から指示。ギリギリ詰めたとこで、会場へ管理人として紹介される。

無事に式典終了し、記念撮影。

14時頃、ほっとしてみんなで残り物で賄い。その最中、お弁当おいしかったから、注文したいと役場を通して電話あり。有難かった。報われる思い。作り過ぎたと思ったけどギリギリだった。

佐藤初女さんは、森のイスキアで訪れた人にもの凄い丁寧に料理を提供していた。その料理には、すごいエネルギーと命があり、自殺しようとした人を生きる方へ向かわせる力があった。彼女は野菜に話しかけながら野菜が痛くないように丁寧に切る。映像を見たことがあるが、本当にゆーっくり料理する。とてもじゃないけど無理。でも、出来上がった食事は映像だけでも素晴らしかった。

私は特別料理が上手い訳ではない。美味しいレシピも考えつかない。だけど、美味しいレシピをリサーチして、選んでプレゼンするのは好きだ。微力だけど、できることからやってこう、少しずつと思っている。

ウッドハウスおろくぼ、4月10日がリニューアルオープンです。

よかったら、遊びに来てください。

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作成者: migu.johno7070@gmail.com

2022年9月より、呼吸するパンでんぱんというパン工房をオープンしました。楽健寺酵母の有機小麦パンを作ってます。平日は看護師をしてます。丹田を意識した呼吸をすることがやっぱり1番大事だな、と思う日々。築200年の古民家に済み、小さな畑をしながら、火のある暮らしをしてます。楽、漫画、米粉パン作りが好きです。

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