あれ?私何しに来たんだったっけ?!と思わされた山での買い出しの洗礼を受けた日

4月から静岡県にあるウッドハウスおろくぼという宿泊施設の管理人をさせて頂きますでんちゃんです。よろしくお願いします。

3月末に、旦那は脱サラ、私は看護師の仕事に終止符を打ち、全くしたことのない観光業を夫婦ですることになりました。

ここは、元々川根本町にある町の施設で30年以上前に建てられたもの。当時は、町の人達で手分けして運営し、お客さんも沢山入っていたようです。

標高660mのところにあり、不便ではありますが、鹿が沢山来たり、沢山の虫たち、草花、キレイな空気、水、星空が満喫できる素敵な場所なのであります。

すぐ近くに、パーマカルチャーの仲間もいて森の勉強もできる、畑もやっていいと言われた!!などと、胸ときめかせてやってきましたが、蓋を開けてみたら、はてさてどうした!?という感じです。

町の運営が難しくなってから、民間企業が運営したようですが、それも色んな理由で上手くいかなかったようです。

そこで、今回、事業で社会貢献していくという理念を持つ会社が町から委託することになり、その会社に委託されて管理業務をするということになった訳です。

3月末に引っ越しをし、4月から着任ということで、掃除や片付け、挨拶回り、色んな手続きなどを3月中は、主にやっていましたが、見ているとオープン準備全然間に合ってないよねって感じでした。

おいおい、大丈夫かいな〜と思いながら、手伝えることがあったら言ってくださいと言っても、大丈夫、これは私がやるからーという女将。そう、これから、師匠であり相棒的存在になる人、、、別の旅館で一人で切り盛りする女将がそう言うのであった。

なぜ、準備が全然進んでないかというと、この一人で旅館を切り盛りしている女将が一人で準備していたからなのだ。旅館を切り盛りするだけでも異常な忙しさな上に、この旅館、更に奥地の自然豊かな場所にあるのだ。移動時間だけでも半端ない。しかも、この女将が抱えてるタスクはまだ、いくつもあった。

この会社は、女将だけではなかった。全員、いくつもの事業を抱えるスーパーフルタスカーなのだ。

4月になった途端、急にスイッチが管理人着任となる。

始まると、準備ができてない具体的事項が目の前に立ちはだかった。しかも、2日後にいきなり20名を招くプレオープンがあるという。いきなりのパワハラを受傷。

オリエンテーションも説明もあったものではない。目の前のプレの準備が間に合わないから、何とか迎え入れる体裁をとれるくらいの場所作りをするしかなかった。

今日は、最後の大量買い出しに出かけることになる。女将の車に乗りいざ出動。

のっけから女将の電話が鳴り止まない。おろくぼの確認事項のための会社の人や他業者とのやりとり、旅館のパートさんの指示や動向確認、予約の捌きなど次々とこなしながら、法定範囲内で車をとばす女将。初対面のイメージは常に電話をしながら何かをしている人。

一軒目は、道の駅と、、その前に急に車を停め走り出す女将。手紙を渡さなきゃいけない人が歩いてたと呼び止める。そこで、私も自己紹介とご挨拶。

再び、出動。道の駅へ。ここは、採れたて野菜が安く売っている。温泉、温水プール、足湯が併設され、いつ行っても満員だ。羨ましい。

つづいて、大井川鐵道新金谷駅。汽車の始発駅。ここは、買い出しではなくCHABACCO(以下チャバコ)の確認に。チャバコは、川根茶をスティック状にしたものをタバコ様に小箱にしたもので、大井川鐵道とタイアップして箱が汽車の写真になっている。更に中に汽車のカードが入っていて、そこにミッションが書かれている。そのミッションを達成して役場に持っていくと景品がもらえる。鉄道マニアに大人気らしい。

と、この時までは、買い出しの全貌がまだ見えておらず、18時くらいに終えるものと思っていた私達であった・・のだが?

再び車に乗り、まんさんかんというJAに。野菜、果物、花を買う。

そして、ダイソー、カインズ、seria、と畳み掛けるように行き、雑貨を次々に購入するも考えながら、探しながらだから、異常に時間を喰ってしまう。広い店内を探し歩き続けて足がパンパンになる。

道中、ジビエの店に電話予約。川根は、ジビエも売りだ。公式専門店(加工場認可がおりている)は1軒しかない。

最後に業務スーパー、SIZUTETSUと回る。おろくぼ、旅館、女将の家用、私の家用と車に積みきれないほどの買い出し終了。

走行距離120km以上、時間にして8時間、帰ったのは21時だった。それから1時間半かけて荷解き、打ち合わせをする。

簡単に買い出しに行けないので、普段から雑貨や食材など、思いついた時にリストアップ。用事に合わせて買い出しに出る。気軽に買えない分、買い忘れがないか、集中。ついつい、あれもこれもと買いすぎてしまう。それが恐ろしいところ。

にしても、女将。朝、お客さんの朝食、賄い、必要時は弁当、夕食の仕込みをし、パートさんに指示を出し、パートさんが旅館を回している。パートさんも凄いなーと思うけど。更に、数々のタスクやミッションをこなしながら、おろくぼに来て、おろくぼの仕事をし、忙しなく旅館にとんぼ返り。立ち上げの今だけだ、というがきっと違うだろう。

ふと考える。まるで、今日の私は女将から指導を受ける若女将みたいじゃないかー。あれ?私は女将になりたいんだったっけー?違うだろうー。おいおーい、本来の目的とビジョンを見失うなよーーーー!

と思いつつ、山での買い出しの洗礼を受けた私。気づけば、懸命に女将になろうとする自分がいたのであった・・・

若女将珍道中はつづく・・・

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作成者: migu.johno7070@gmail.com

2022年9月より、呼吸するパンでんぱんというパン工房をオープンしました。楽健寺酵母の有機小麦パンを作ってます。平日は看護師をしてます。丹田を意識した呼吸をすることがやっぱり1番大事だな、と思う日々。築200年の古民家に済み、小さな畑をしながら、火のある暮らしをしてます。楽、漫画、米粉パン作りが好きです。

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